「グラスホッパー」の良かったところをあげていく
行ってきました。グラスホッパー。
原作は、大好きな伊坂幸太郎さんです。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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月曜日の最終上映だけあって、まばらな映画館でしたが、すいてる映画館は落ち着きます。
本が刊行されてから、随分時間は経っていますね。本を手にしたときには夢中で読んだものです。
さっそく、この映画を観て良かったな、と感じたところを、ふりかえってみます。
あさが逝く
あさが来た、高視聴率だそうですね。波留さん、可愛いし、玉木さんの献身的な夫ぶりも、ほんまかいな、という懐疑心はあるものの、世の女性陣にとっては、ああいう旦那は魅力的に映るんでしょうか?
この映画、その「あさが逝った」ところから始まります。
映画の上映を、「あさが来た」に合わせるマーケティング手法なんかは、「いいね」、を押したくなりますが、あいにくそういうボタンはないので、心の中で親指を立てておきます!
菜々緒さん
目に心が映し出されるなんていいますよね、あるいは、目に人となりが現れる、この人、目力が強くて、悪役似合いすぎで怖いんです。
「言葉を吐く」のは少し苦手なのかなと感じましたが、まぁまぁ、もうすぐ公開されるジェームスボンドの悪役女性に抜擢されても問題ないな、とさえ思いましたよ。
ボンドガールではないですよ、わるーーーい奴らと一緒にいる不敵な女役だったら、最高にいいのかも、と。
ポルノショップの宇崎竜道さん
ポルノショップが出て来るんですけど、マスクやら下着やらを着けたオンナのマネキンに囲まれた宇崎竜道さんが、これまたシュールな絵なんですよ。
シリアスな場面ではあるんですけど、笑ってもいいのかなって、そんなふうに嬉しくなりました。
ポルノショップの山崎ハコさん
誰だか分かりませんでした。エンドロールでその名前を発見するまでは。
伝説のシンガーソングライターじゃありませんか!
山崎ハコのオールナイトニッポン!!聞いてたリスナーがいれば、まさしく狂気乱舞するところです。
役作りもしっかりされたようで、ポルノショップの、いや、裏社会の、 歌手のマドンナ的な、いやビジュアルがですが、人間、歳をとるんだと気付かせてくれます。
No Music!
伊坂さんの小説にはロックバンドの話がよく出て来ます。登場人物が歌詞だったり、演奏だったりについて、語ったり、騒いだり、悟ったり、するのが定番です。
ちなみに、この映画でも(小説でも)ジャッククリスピンという、クリスピーというどこかのドーナツだか、ピザの生地のようなロックバンドの名前が連呼されます。
けれど、音楽がほとんど流れないんですよ。
たしかに、挿入歌やクラッシックのような伴奏が流れる場面もありますよ。けれどね、ほとんどバックに音楽を流さず、映像だけで、魅せようとしてるんです。
つまらない映画だと、映像だけでは引き込まれないので、チャレンジングだと柏手を打ちたくなります。
引き込まれていく映画といえば、ゼロダークサーティを思い出します。ビンラディンを殺害しようとする場面は手に汗にぎります。グラスホッパーと全然関係ないですが。
活躍しない生田斗真さん
主人公は誰だ?って聞くと、多分「鈴木」役の生田さんってことになるんでしょう。
けれどね、彼の見せ場は、ゴキブリを殺せないところと、優しく笑うところだけのような気がするんです。そうすると、主人公っていったいなんだろう?って、再考する気分になるんですが、当たり前のように考えていたことに疑問を投げかける、そういうのは最高です。
鯨対蝉
この映画のアクション、思わずおいおいおいおいおいと笑うところもありますが、なかなかの迫力を振るうところもありまして、それが。「鯨対蝉」の対決シーン。
小説では、二人の戦いが必然で、心ときめかせてしまうものの、この映画ではそんなにこの場所で対決する必要ある?話とあまり関係ないやん、というツッコミをいれたくなっても、そこは我慢です。
なかなかの戦闘シーンに身を乗り出してしまいます。
ちなみに蝉が一人でチンピラのグループを叩き潰すシーンがあるんですが、そこもなかなかのGood tasteでした。
ところで、ワンピース歌舞伎やら、冬の特別なワンピースアニメとか、どんだけ 売れてんの?というワンピースとVISAカードが手を組んだそうで。ローバージョンもあり、こういうニーズもあるんだと素直に驚かずにはいられません。
Good day!