就活が上手くいかない人に気付いてほしい
就活がうまくいかず苦しんでる人がいると聞きます。
どこかの求人にエントリーし、せっかく面接までこぎつけたのに、撃沈。
そんなこと繰り返していたら、自分が全て否定されているように感じてしまっても仕方がありません。
でもどこかで働くようになったらわかります。実際に社会と呼ばれ、老人や中年から若人までいるような会社の中に席を置いたら気付きます。
たいていの人は普通ですし、驚くような能力も技術も持っていません。
たいていの会社員は、ほどほどの仕事しかしていません。一部のスーパーな人材は確かに存在しますが、多くは普通で、劇的な価値を生みだせるわけもなく、経営者や役員はともかく(ときには経営者や役員であっても)、それ以下の人たちはあてがわれた仕事をたんたんとこなすだけの人だったりします。
その会社に長くいて、その会社の文化や会社内の人脈に長けているぐらいのもので、たいていはどこにでもいるおっさんやおばさんです。
ときに、与えられた職務を忘れ、自らの力と会社の力(ブランド等)をはき違えて、くだらない行為に邁進していく人もいます。
【面接】人事だが就活生いじめるの楽しすぎワロタwwwwwwwww|イケイケ速報
人事が就活生いじめて楽しい、なんて言っている会社は、やがてつぶれるでしょう。人事としてどのように会社に価値を提供し、貢献すべきか、なんて露程も考えてもいないでしょう。
豪胆な就活生の方に一度お願いしたい。
「あなたは現在の職務を通じて、どのように会社に貢献しているのですか?どのような価値を、どの程度提供しているのですか?」と面接者に尋ねて欲しい。
即答出来る人はほとんどいないでしょう。むしろ定性的かつ定量的な返答が返ってきたら、その面接者あるいはその会社、なかなかやるなと思ってもいいくらい。
今、もしも、不安に押し潰されそうな状況でも、少し周りを見渡してほしい。
例えば、一時期素晴らしい業績をあげていたシャープが、ひどいことになっています。再建計画をみても、こんな計画で再建できるわけないじゃん、と思えるようなものです。
かつて、栄華を誇っていたSONYもあえいでいます。高いブランド力を持っていた製品が売れなくなり、主力の事業は、保険や銀行などの金融事業に移り変わりました。
その他、JALやカネボウ、オリンパス等、多くの栄枯盛衰企業を挙げることができます。
就活生の方々には、これらの企業を眺め見て考えてほしいのです。こういうことが起こる理由を。
会社の凋落が起こるのは、会社のせいではありません。
会社で働いている人たちが原因です。
多くの就活生を、駄目だ駄目だと切り捨てた人たちが、会社の未来を作り損ね、その結果、業績が著しく悪くなる。再建計画を作っているのもそこで働く人間ですし、どのような製品を作り世の中に提供していくかを決めるのも会社にいる人間です。
会社の業績は、会社で働いている人の手に委ねられているわけで、その人達が、まっとうに、あるいは、優秀であれば、会社は事業を拡大し、事業分野を変えながらでも、危機を回避し、成長を繰り返していくでしょう。
でもそんなに優秀な人ばかりいるはずがない。一部の優秀な人材の下で、たんたんと仕事をこなしている人たちが圧倒的に多く、たいていの人は革新や創造をもたらすことのない普通の人々です。
過去最高の営業利益を叩き出したトヨタだって見方を変えれば、2014年度の販売台数は大きく減少し、為替の影響で売上や利益が膨らんでみえるだけと言えるかもしれません。もしも為替が来年円高に触れたら、業績は大きく落ち込むでしょう。トヨタで働いている全社員がとても優秀で、そんなこと分かっているから心配するな、なんていうのもあり得ない話です。
就活がうまくいかないからといって、それは全てがあなたのせいではない。面接者がポンコツなのかもしれないし、人間だから合う合わないというのが多分に左右しているのかもしれない。それに就活には運みたいなものも時に必要なのかもしれない。
就活生の、目の前にいる面接者は、確かに目指す会社で働いているかもしれないけれど、自分とほとんど変わらない人間で、経験の差はあれど、みかけほど大した人間じゃないと思っても、それほど間違ってはいないでしょう。
だから就職で落とされ続けても、くよくよせずに前を向いてほしい。
これからどんどん新しい仕組みやビジネスが生まれていきます。その新しい時代においては、古い経験が必ずしも必要ではありません。新時代においては、古い知識や考え方がかえって邪魔で、害悪である場合さえあります。たとえば、LINEやFB、Twitter、スマホを否定してるおっさんやおばさんが周りにいませんか?そういう人があなたの目の前に現れたらチャンスです。あるいはそういう人が採用担当者だったら、その会社を笑ってもいいかもしれません。近い将来、あなたの方が時代に適応したビジネスマンやウーマンになれるでしょう。
新しい知識やノウハウや感性をどんどん磨いて、3年後、5年後にはあんたなんて抜かしてやるくらいの気概で、就活生にはへこたれずに驀進してほしいのです。
Good day!