武士道ジェネレーション
武士道シリーズ最新作、一気読みしました。
早苗も香織も元気そうでなによりです。
というか、全然香織は大人になってないし、早苗から見た香織は、いつまでも「磯山さん」だし、早苗は剣道から距離を置いたままだし、再びの二人の闘いを期待してたのに、と言いたいことがたくさん出てきましたが、それでも面白いものは面白い。
武士道から日本史を考える部分には、賛否両論ありましょうが、早苗なりに剣道に向き合う部分を表現したかったんだと思うわけです。
そして、グッとくるセリフも多々あるわけです。
「そんなこと、いわなくていい。負けたからって、誰かに謝ったりしなくていい。・・・・分かってる。私がちゃんと分かってるし、話せば、磯山先生だって絶対分かってくれるから。・・・それに、これは内緒だけど・・・磯山先生、今みたいな話、全然知らないのに、宮永くんの剣道、なんか嫌いだって、いってたよ。そういうの剣道にもちゃんと表れるんだよ。だから・・・信じなさい。磯山先生が、君に教えた剣道を、信じよう。ね」
早苗が言うんです。香織が教えている門下生に。
剛の香織と、柔の早苗。
彼女の優しさは、この二人の物語において重要な役割をはたしてますね。
「だから、生半可な力では駄目なんだ。上辺だけの正義感じゃ駄目なんだ。真ん中から、ブレずに真っ直ぐ、前に押し出す。そういう技と、気持ちが必要なんだ。
だから、悠太。真っ直ぐに突いてこい。
あたしを傷つけたくなかったら、真っ直ぐ、前に出てこい。」
強さを身に付けさせようと、自身が傷ついても構わず、指導する香織。
そのやり方も、香織らしくて、そうか、そうだよな、と思わずにいられません。
ああ、でもね、やっぱり、早苗が剣道に復活して、二人で切磋琢磨する話が・・・・
キリがないので、これくらいにしておきます。
Good day!