LINEのスタンプ審査担当とのコミュニケーションこそが難しい!
年末、LINEから連絡がありました。
スタンプの審査結果だな、すぐに思いあたりましたよ。
初めてのスタンプ、作成に三ヶ月ほどかかりましたから、Beansにとっては、渾身のスタンプといってもいい。
それに、何も知らない状況から、一つずつやり方を覚えたので、スタンプに思い入れがあるのは当然。
一方で、審査には時間がかかるという噂から、意外に連絡が早いことに一抹の不安を覚えましたが、公序良俗にも他の商標を侵害しいないことも明らかなので、大丈夫に決まってるだろうと、高をくくって胡坐をかいていたわけです。
ところが、
はい、終了。
見事に終了です。
なんでじゃー、思わず叫んでしまったのは、至極当然の反応だったと思います。
世界に販路を獲得したい、という淡く切なく薄暗い願望は見事なまでに砕け散りました。
「該当スタンプを修正のうえ再度リクエストをお願いします」、ということですが、すべてのスタンプが該当してるようなんですけど!
全部リジェクト、パーフェクト!
これまでの労力も時間も本当に全て水泡に帰しました。
しかし、全部拒否って、「あんた、何度も何度も顔を洗って、ごしごし磨いて、出直して来い」ってことなんでしょうね、軽くパニくりましたよ、ええ。だってクリスマスなんですよ、クリスマス。これ明らかに狙ってますよね。サンタの顔したデビルがクリスマスプレゼントの代わりにきついメッセージを贈呈って、こんなことが許されるのか?
あぁ、ちなみにボディソープで顔を洗うのは絶対NGって、サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長松本歩先生がおっしゃっているようです。知りませんでした。どうもありがとうございます。
http://mens-skincare-univ.com/article/007376/
ちなみにアマゾンでは、次の商品がベストセラー1位だそうです、って、詰め替え用ですけどね。
あきらめきれずに何度も何度もLINEからのメッセージを読みました。なんで駄目なの?
「会話、コミュニケーションに適さない。」
いやいやいや、コミュニケーション用語ばっかりですよ、Beansのスタンプは。
それこそ会話やコミュニケーションの際の使用頻度を参考にリサーチして作成したわけですから。
なので、速攻、LINEに返信しました。会話やコミュニケーション用語ばかりだろ、ってね。
未だ返事はありません。忙しいに決まっているので、戯言の相手なんかしてられませんよね。よくわかります。
けれど大波のように押し寄せる失意は消えないわけで、
コミュニケーションに適した?
という部分をよーく考えてみよう、ということで、LINEで実際に販売されているスタンプをいくつも確認しましたよ。まぁ、「ごきげんよう」とか、「ごめんなさい」とか、「おめでとう」とか、いわゆるザッツコミュニケーションですよ。
販売されているスタンプには数多くの種類があり、人や動物や、得体のしれないものが、言葉を発したり、多彩な表情をしてみたりしてるわけです。なかには、ネジが主人公、みたいなものまであるわけですが、おいおいおい、これらと比べてBeansのスタンプがコミュニケーションに適していないって、いうのはどういうわけだ、一体全体。
大きなため息と悪態が、垂れ下がった顎の上から、漏れてくるのも仕方がありませんよ。まったく。
ふつふつとわき上がるのは、そもそもコミュニケーションというのは何だ、という疑問です。
岩波書店の国語辞典を開いてみると、『気持ち・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること』って記載されています。
やっぱりね、やっぱり。
・社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達。
・(生物学)動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達。
どうやら意思や気持ちの伝達であることは間違いなさそうですが、コミュニケーションって、カステラやパソコンと同じように外来語なんです。
コミュケーションを日本の言葉で端的に表すと何になるんだろうって気になるじゃないですか。
だから考えましたよ。
「やりとり」、「ぶつけあい」、「なじりあい」、「ちゃかしあい」、「ばかしあい」、「ボケとツッコミ」、どうにもグッとくるものがありません。
「舟を編む」の馬締さんにコミュニケーションをどう説明したらいいのか、聞けたらいいのにね。
映画で香具矢役を演じた宮崎葵さんが、その様子をそっと見守ってくれたら、なお最高です。
思い当たりました。
そういえば、日本という国は、「察する」とか、「以心伝心」とか、「阿吽の呼吸」とか、そもそも相手を慮る人たちであふれかえっていたはずなんですよ。
そう考えると、スタンプに描かれているキャラクターなり、図形なり、無機物なりが、露骨に気持ちや感情を表現していなくとも、こんな感じや、
こんな感じで、
充分意思疎通可能なはずなんですよ。
実際、親しい友人にも、いいなと思ってる女の子にも、キャバクラのお姉ちゃんにも、言いたいことは伝わりましたからね。
それを会話やコミュニケーションに適さない、と切り捨てられると、ちょっと待ってくれ、と叫びたくなるし、いやいや会話やコミュニケーションというのは、各自の感情や気持ちを、主に言葉に変換して、相手に伝えることが、最初の一歩としてあって、それは相手に直接的に語ろうとするものでなくとも、自分の気持ちがスタンプの中に表現されていれば、立派にコミュニケーションの用具となると考えられるわけですよ。
スタンプを試しに使った実感からして、Beansの気持ちは相手に伝わっている、これはまさしくコミュニケーションとして辞書に記載されていることそのものなわけですよ。
それなのに、時間と労力をかけて作成したスタンプを、あきまへんで、なんていう言葉一つで、切り捨てるなんてことはね、もう、まったく言語同断でしょう。クローズという映画に出てくる若者だったら、LINEの本社の壁にスプレーで怒髪天なんてい
う落書きを思いのままに書き殴るところですよ。
とはいえ、クローズはやっぱり最初のやつが一番好きですけどね。
でも、そうはいっても
LINEの審査の人たちも少ない人数で日夜審査に追われているとう声も漏れ聞こえてきますし、一攫千金を夢見る飢えた野獣たちが次から次へ姿を現すでしょうから、個々のスタンプに真摯に向き合えないのかもしれません。それに俺たちのインフラなんだから俺たちが決めるんだよ、と言われてしまえば、ははぁ、とひざまずくしか
ありませんしね。インフラとルールを作った奴が偉いんで、結局。
だったらね、ここで一つ提案ですが、そもそも何を定めているのか分からないガイドラインなんか、やめてしまって、もっと簡潔明瞭にすれば良いとおもうんです。
会話やコミュニケーションに適さないなんていう判断は、ユーザーに任せてしまえばいいんです。
ユーザーが使えないと思うようなスタンプは見向きもされないでしょうし、勝手に自然淘汰されていくでしょう。サーバーの容量が勿体ないという意見もあるのかもしれませんが、インフラになろうと思ったら、それくらいの覚悟は必要でしょう。
審査すべきは、他の商標を侵害していないか、公序良俗に反していないか、極端な暴力表現や性的な表現をしていないか、これだけでも審査はしんどいかもしれませんが、このようなものに該当しないスタンプは、速攻「OK」出せば良いと思うんです。
審査スタッフの「コミュニケーション」に関する理解の程度を考えるより、しょうもない部分で悩む機会を減らし、シンプルな判断が、効率的に素早く画一的になされるような体制を構築してほしいな、そう思います。What's appの足音が前から後ろから聞こえてきてますしね。
まず今回分かったのは、LINEの審査担当とのコミュニケーションをいかに図るか、それがスタンプ販売へ向けた第一歩のようです。
しかし、はてなのBlogはくそ重くて、使い辛いですね。あまりくだらないBlogを書くなって、圧力でしょうか?
Good day!