スタートアップするなら、その前に知っとけよ、これくらい、ということ
スタートアップ
魅力的な言葉です。
何かを始めるのって期待と希望が入り混じって、ほのかに甘く香り立つ感情が胸の奥底から湧き上がり、無限の可能性を感じたりするものです。このご時世、就職だけじゃなく、起業する生き方を選ぶことは、至極当たり前なことのかもしれません。
ビルゲイツ、ジョブズ、ザッカ―バーグ、孫さん、柳井さん、三木谷さん、藤田さん、有能な経営者に憧れて、自分の考えたビジネスモデルを信じて起業する。素敵です。
と言う前にさ、
おいおいおい、起業するのは良いけれど、これだけは知っておけ!
ビジネスモデルが秀逸で、起業した途端、たいしたコストもかからずに売上ばんばん、資金繰りにも困らずに、成長一直線 Y=Xとか、
Y=X*X
みたいな感じになれば知る必要もないけれどね、
そんなふうになるのは非常にまれなんで、だから起業する前に、絶対知っておいて、あるいは、備えて欲しいと思うんですよ。今から言うことを。
最低限の会計の知識を身につけろ!
利益ってどうやって計算するのか、収益と費用って、どう違うのか、利益率や採算っていうのが、ビジネスにおいてどれだけ大切かっていうのを理解するために、最低限の会計知識は身につけないとあきまへん。
ついでね、
最低限の財務の知識を身につけろ!
資金というのがどういう動きをするのか、どうやって調達できるのか、どうやると少しでも困らなくなるのか、知らないと話にならない!
遊びじゃないんですよ。子供銀行の紙幣をたくさん持ってても、まったく役に立たないからね。
そうは言っても、勉強するのが嫌いなら、あるいはそんな暇がないなら、
金をケチらずに、会計や財務のマンパワーを手に入れろ!
今やfreeという素晴らしいインフラが整いつつある世界で、会社の数値を整えるコストは非常に低額になりました。こういうインフラを活用しながら、経営を行えるような体制を整えろっていう話です。
会計ソフト「freee(フリー)」|全自動のクラウド会計ソフト
でもね、これだけ言っても、何もやろうとしないなら、
絶対起業するな!
スタートアップという甘い言葉から零れだす蜜に群がる羽虫のような野郎は、絶対に起業するべきじゃないんですよ。
簡単に倒産します。自己破産します。そういう覚悟があるならいいけど、たいていそんな覚悟もない。
向いてない!
最低限の知識や能力を確保できないようなスタートアッパーは、そもそも経営者に向いてない。そういう奴に限って、従業員を簡単に雇う。そんで親や友人や恋人から借金をし、取引先への支払いを遅延し迷惑をかける。
待っているのは、親や友人たちとの断絶、従業員への給料の不払いと、取引先からの督促や告訴。自分だけでなく、他人の人生をも滅茶苦茶にするような下種な野郎に成り下がる。
お願いだ、努力も覚悟もない奴は、起業するな!
ホリエモンが、「起業しろ」、なんていうのは、あんたとスペックが違うからだ。
誰にも責任を負わない言葉をむやみに信用するな。あんたの会社が倒産しても、あんたが自己破産しても、ホリエモンは助けてくれない。
当たり前だ。
人生はその人のもの。
自分の人生に責任を負えるのは自分だけだ。
行動力も、努力も、知能も、覚悟も、ないのであれば、絶対に起業するな!
「世の中を変えなきゃいけない!」「もっと良くしなきゃならない!」
そんな心配はしなくていい。
あんたの代わりはたくさんいる!
Good day!