納豆は100回かきまぜろ!

管理人Beansの日記です

良いインフレ、悪いインフレ、政権交代を企むなら今がチャンスなのに

イエレンさんが、金利を上げることを決めてから、世界中のマーケットは右往左往して、各国の株価は大きく下落しています。

 

世界の株価指数一覧 - Bloomberg

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人民元を切り下げて自国を優位に導こうとする中国の動きも重なって、ドル建てや人民元建ての債務を負っている新興国は、金利の上昇だけじゃなく、通貨の変動も合わせて債務負担がのしかかってきます。

 

金利を上げることを決定したのに、株から資金が逃げ出して、債券価格が上昇してるなんて、笑ってしまいますね。

 

日経平均もさすが最弱マーケットと呼ばれるだけあって、ぐんぐん値を下げていきます。

 

日銀の物価上昇目標は原油価格の下落もあって、未達のまま当初の予定を過ぎていきそうです。

NHKによりますと、原油価格の下落は6年11か月ぶりだそうです。 当時はリーマンショックもあり、経済が激しく腰折れた時期でした。

 

 

原油価格の下落はオイルに依存している社会にとって有益なはずなんですが、どうも物事はそう簡単ではないようです。中東の財政状況がひっ迫し、Sell! Sell!なんて叫び声が国を覆っているんでしょうか?サウジとイランの緊張も、原油価格を少しでも上げようとする謀略のように感じてしまいます。

 

誰が言っていたか忘れましたが、昔々ある希少資源の価格が高騰し、それを用いた製品が供給できなくなる、という予想に対して、「無限に高騰することは絶対ない。なぜなら必ず代替的なものや方法を人は探し出すからだ」、と主張した方がいて、実際その通りになったそうです。

 

現代社会はまだまだ石油に依存していますが、エネルギーを石油から他のものに変えようとする動きが活発化しており、今後もますますその動きは拡大していくでしょう。

そう考えると、シェールの影響だけじゃなく、人々は高くなり過ぎた、あるいは、無節操な金の匂いしかしない中東の王族の姿にほとほと嫌気がさして、石油を望まなくなる。

それは当然の流れなのかもしれません。

 

日銀が目指す良いインフレ、需要が拡大し、経済が活性化すると共に、成長が持続する、そんなインフレが起きそうな気配は全くしません。

2017年の消費税増税と共に日本経済は深刻な落ち込みを見せる気がします。

国債と日本の金融資産を眺め見ると、結局、国債の返済は、国民の金融資産の減少により可能になるだけなんだと気付きます。将来世代への負担を声高に叫ぶ人は、自分が保有する金融資産で国債の返済を図ることに賛成なんでしょうかね?

 

持続的な経済成長をもたらすインフレは望ましいですが、ジンバブエのようなハイパーインフレーションは当然必要なく、スタグフレーションという悪いインフレも最悪なのでいらないです。

 

自民党も頑張ってきましたが、手厚い公務員宿舎や減らない議員数(タレント気取りの議員は特にひどい)エリートの意向が強く反映された社会、特に財務省の掌で踊らされてる感が否めないんですよ。

 

なので、野党は、今最大のチャンスを迎えていると思うんですよ。

けれど、最大の問題点は、野党たりえる党が存在しないことなんです。

維新と民主が一緒になるなんて、節操がないことをしていても、国民にはなにも届かないと思います。

 

マーケット開始からわずか5日間で日経平均が7%下落した申年。

淡い幻想から、「さる」年になるんでしょうか?

 

Pray for tomorrow!!