マックの方向性って、意思決定的にどうなんだ?
どうやらマックが危機にあるようです。
そういう記事をいくつか読ませていただきました。
マックの凄いところは、都心なんかではだいたいの駅に店舗があって、初めての駅に降り立っても、まぁマックくらいあるだろ、って思わせるとこだと思うんです。店舗展開と物流を上手くまわして、経営してるんだなって感心しますよね、そりゃ。
一方でね、マックのメニューが1000種類っていう話もあって、これってマックにとって良いことなの?っていう疑問がフツフツと湧いて来るんですよ。
メニューが1000種類!
なぜかって、人間の意思決定論を思い出してみると、こんな感じになるわけですから。
こんな感じ
①問題認識
②情報収集
③多数の案から得られる効用を把握
④効用を比較
⑤より望ましい案の選択
ようするに、食べたいものや飲みたいものを選択し得られる満足と、支払うお金を考慮に入れて、人は最大限の満足を得ようとするわけです。
でね、腹を満たすために人はマックのメニューから、これぞってものをチョイスすることになるんですけど、マックって、注文受付までの並んでる間に、それを決めなくちゃならなくて、下手すりゃ入店即メニューの選択というような状況に置かれたり、後方から早くしろよ的な視線を浴びながら、ごちゃごちゃしたどこに何が買いてあるのか分からないメニューと格闘しなけりゃならないわけですよ。
そうすると、選択の幅が1000種類もあるような状況で、人間が意思決定の順序に基づいて、満足いく意思決定、すなわち、メニュー選びができるなんてことは、まったくない、と思うわけです。
席に座って、落ち着いてメニューの中から食べたいものや、飲みたいものを選んで注文するような店じゃないのに、なぜマックは1000種類のメニューなんて言っているのか、不思議です。
これじゃ逆に不満足を増やし続けてるんじゃないかって心配するくらいです。
マックは、ファーストフードの良い点を、見失っているんじゃないでしょうか?
Good day!